コレクション: ラグラべラ
究極のビオディナミ農法に拘り続け、テロワールを表現する
ラグラベラはハウメ・アルノ氏によって2005年に設立されたD.O. コステルス・デル・セグレの中でも新興ワイナリーの1つです。アルノ氏が初めに行ったことは元々砂利採掘場であった土地を心を込めてブドウ畑に仕立て上げたことです。この砂利がワイナリーラグラベラとラグラベラワインのアイデンティティーとなっており、地球から石へ、石からブドウへ伝える働きがまさにラグラベラの役目の一つです。またラグラベラはビオディナミ農法でブドウを栽培することに拘ります。より自然を活かし、テロワールを表現できるワインを造ります。
右:ラグラべラオーナー、ハウメ・アルノ氏
ラグラべラが属するD.O.コスタレス・デル・セグレは、スペインの北東部カタルーニャ州の西部に位置します。7つのサブゾーン(北からパリャス・ジュサ、アルテサ・デ・セグレ、セグリア、ライマット、ウルジェユ、ガリゲス、バユス・デル・リウ・コーブ)によって構成されており、ラグラべラは、州境西側のアラゴン州に面したセグリアにあります。
ラグラべラは4つの自社畑を保有しています。弊社が取扱うワイン、オンラブランドは、その内の1つのブドウ畑「ビニャ・ヌリア」で育ったブドウで造られます。11.3ヘクタールの畑は14区画に分かれ、北はセラ・リャルガ山脈、南はリゲラ・リバルゴサナ川の間に位置しています。標高は350m、南西-北東向きの畑です。寒暖差は非常に激しく、夏は40℃まで上がり、冬は-5℃まで下がります。年間降水量は310mmと低いです。砂利で覆われた砂質土壌。ラルトレは、北-南向きの畑「マス・ラ・パラ」で栽培されたテンプラニーリョを使用。標高は750mとラグラベラの畑の中で最も高い畑です。これらの畑は生態系多様さを表現できるように拘りを持ってブドウを有機栽培+ビオデナミ農法で栽培します。自然環境を尊い、ラグラベラが100%保有するブドウ畑は、自然とのバランスを約束し、土壌をしっかり表現する独自性と確かな品質をもつワインが造られます。
醸造家 : ピラー・サリージャス
ピラー女史は、家族が農業や牧畜業に携わっていたことから土地に対する愛着を若い頃から持っていました。その影響もあり、後にブドウ栽培や醸造学を学ぶことを決意。タラゴナで醸造学を勉強しながら、別のボデガでも修行を積みました。卒業後、ワインの国際市場を把握すべく、カリフォルニアにあるガイザーピークで勤務開始。帰国後D.O.テラ・アルタでも名高いセラー・ピニョールで醸造家として経験を積み、ガルナッチャ造りに力を注ぎました。他にも、様々なボデガで働く機会が訪れ、専門家としての腕を絶えず磨きました。2017年~2018年の1年間、ソムリエのコースを受け、愛するワイン造り以外にもガストロノミーを習得。2019年の3月にはブリュッセルに本部を置く iTQi (国際味覚審査機構)でソムリエチームのスペイン代表として参加しました。ラグラベラに加わったのは2018年のことで自然を敬いながらビオディナミ農法に拘っています。そのエコロジカルなプロジェクトは大変評価されており、数々の賞も受賞しています。
ラグラべラが造るビオワインの生産量は年間約50,000本。ブドウ栽培からワイン造りまで、一貫して自然を尊う拘りは、ラグラべラワインでしっかり表現されます。ラグラべラワインは国内販売のみならず、現在は15か国へ広まっています。